【宇多田ヒカルも恋した、都会の夜の音楽】 The Blue Nile
ブルーナイルほど、上質な夜の音楽を安定的に届けてくれるバンドはいない。
20年間で発表したアルバムはわずか4作。
非常に寡作です。
しかしながら、作品の質の高さには定評があり、
タイトルに挙げた宇多田ヒカルのほか、
フィル・コリンズやロビー・ロバートソン(ザ・バンド)など、
名だたるミュージシャンから多大なリスペクトを集めています。
PVを見れば一目瞭然でしょう。
これは、都会の夜の音楽です。
それも、ちょっとアダルトな香りのする。
バンド名同様、
ゆるやかな大河の流れを思わせる豊かな音像ですね。
音楽的には音響派のシンセポップですが、
ポール・ブキャナンの落ち着いた歌声と、
隙間を適切に埋めていくエコー処理が特徴的。
洗練されたシティ・ポップスとなっています。
ロッド・スチュワートなど大御所もカバーしている曲ですが、
個人的には英国のバンドKEANEのカバーを推したい。
【収録アルバム】
長いキャリアの中でも最高傑作の呼び声高い、
89年発表の2nd。
言わずもがな、佳曲揃いです。