【無機質な都会の空気にすーっと溶け込んでいく音楽】 Lantern Parade(ランタン・パレード)が気持ち良すぎる。
甲州街道はもう夏なのさ / Lantern Parade - YouTube
こんだけ寒くなってきたのに『夏』かよ、という突っ込みは正解。
でもこの曲、RCサクセションの『甲州街道はもう秋なのさ』のオマージュだから、秋に聴くのも結構合ってるんですよね。
サウンドも割と硬質で、夏より秋や冬の空気感に合うなと感じてます。
ちなみにサンプリングの元ネタは大貫妙子『くすりをたくさん』。
Kusuri wo takusan(drug,drug,drug) - Taeko Onuki ...
この原曲、歌詞がすんごい笑
狂ってるのは 君だけじゃない
たくさんたくさん
選り取り見取り
薬をたくさん
飲んだら終わり
なんてアヴァンギャルドな…
ちなみにこの曲は"教授"坂本龍一がプロデューサーデビューを飾った名盤『SUNSHOWER』(1977)に収録。
元スタッフのドラマー、クリス・パーカーも参加しています。
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話をランタンパレードに戻しましょう。
ランタンパレードこと清水民尋は、2004年に曾我部恵一(ex.サニーデイ・サービス)のレーベルRose Recordsからデビュー。
日常的な情景を歌詞にし、サンプリングを駆使して音を紡ぎいでいきます。
『夕べは美しい月明かりの下で 職務質問を受けたのです』
から始まるこの曲も、なんてことのない煩雑な日常に寄り添うかのような独特のサウンドと語り口が妙に心地いい。
Rose Recordsのサイトでは試聴もできるので、まずベスト盤を聴いてみることをお勧めします。数十秒しか聴けんけど。
個人的におすすめは、『回送列車が行く』。