【世界一かっこいいライブ映画はこれだ!】 ストップ・メイキング・センス / トーキングヘッズ
ステージを構築していく過程を映すという斬新な発想。
「Stop Making Sense(意味があることをやめろ!)」というメッセージ。
デヴィッド・バーンという唯一無二の個性。
とにかく全てが凄いっす。
上の動画はまさに一曲目。
セットすら組まれていないステージに歩き出すシーンから既にかっこいい。
この映画、とにかく構図から光の演出から完璧なんですよ。
2曲目、3曲目と移っていくに連れて、人が増え、セットが組まれていきます。
前半のハイライトは、キャッチ―で印象的なメロディの「Burning Down The House」と、当時"クール"だったランニングパフォーマンスや体操のような動きが印象的な「Life During Wartime」。
前者はPVも印象的な曲ですが、ライブだと一気に躍動感が増します。
P-FUNK一派のバーニー・ウォーレルのシンセの気持ち良さと言ったら。
ステージはどんどん進み、疾走感と下から(薄気味悪く)照らされた姿が印象的な「What A Day That Was」。
間接照明の明かりが繊細で美しいメロディラインを際立たせる「This Must Be The Place」と続き、
一度見たら忘れられない『痙攣ダンス』が繰り広げられる「Once In A Lifetime」で興奮は頂点に達します。
興奮はなおも続き、トレードマークのバカデカスーツも登場させつつ、
ラスト、「Crosseyed And Painless」で初めて聴衆が映し出され、白人・黒人が入り乱れて踊る様子が一つのメッセージを伝えてくれます。
駆け足で紹介しましたが、内容の濃さ等々理解していただけましたでしょうか?
DVD版は副音声などの特典も充実していて、値段以上の価値があると思います。
ぼくは中2の誕生日プレゼントに買ってもらって以来、10年以上の付き合いになりますが、未だに何度も見返したくなります。
フォントもクール。
いろんな音楽映画がありますが、いまだにこれを超える映像作品には出会えていないです。