こんなにあったかいライブができるなら、ミュージシャンとしてこれ以上幸せなことはないです。
イントロが流れた瞬間の大歓声。
フレーズの切れ目もお構いなしに合いの手を入れまくる観客。
サビで自然に巻き起こる大合唱。
いろんな意味で観客全員が"酔っている"。
バックミュージシャンの演奏も観客の熱気に呼応するように熱が入る。
会場全体が混然一体となって一つの音楽を作り出していく感覚。
ダニーの包容力のあるあたたかな歌唱がこれまた素晴らしい。
ライブの雰囲気含め、もはや聖歌とかそのレベル。
自分の演奏にこれほど完璧なレスポンスを返してくれたら、どんなに気持ちいいだろうと思うのです。
バックミュージシャンもこれ以上ない。
コーネル・デュプリー(Gt.)や、
このライブで一気に株を上げたウィリー・ウィークス(Ba.)、
そして当時若干16歳という天才ドラマー、フレッド・ホワイト。
後年のアースのアルバムでも名プレイを連発している。
名ライブと言われるものは数多くありますが、
これほど人間の血が通ったあたたかいライブはそうそうないと思います。