【変態エレクトロ・ポップ兄弟】 スパークス ( Sparks ) のメイル兄弟がコメディアンにしか見えない件。
特徴的なファルセットで歌い上げる弟と、
しかめっ面でピクリとも動かない(たまにニヤニヤする)チョビ髭の兄によるメイル兄弟。
兄…。
曲は底抜けに明るくて、大げさで、ケバケバしい。
クラシック(オペラ)的な要素から、クイーンとの類似性も語られますが、正確にはクイーンの先輩格。
フレディは彼らの大ファンだったし、クイーンは彼らの前座でした。
個人的に一番好きなのは、代表作『Kimono My House』の2曲目。
(74年にこのサウンドは、時代を先取りしすぎ。)
キャッチ―なギターリフに、
シンコペーションを効果的に取り入れたドラミング(特にA~Bメロ)。
昔の映画やサーカスが目の前で繰り広げられているかのような、ブリリアントで楽し気な雰囲気がたまらないです。
こっちの曲も好き。
スパークスにしてはシンプルにダンサブルなビートを敷き詰めた名曲。
とは言っても、独特の高揚感と変態っぷりは惜しげもなく披露してます。
79年の『No.1 In Heaven』収録。
ディスコ・ムーブメントの立役者、ジョルジオ・モロダーによるプロデュース作品です。
ぼくはまったく知らなかったんですが、フランツ・フェルディナンドとコラボ・アルバムも出してたんですね。
フランツとの共演と聞いて、もっとダンサブルなビートを想像してたんですが、スパークス流ヘンテコポップ感が前面に出ていて、なかなかいい感じです。