【邦楽元ネタ特集】 『ESCAPE』 / MOON CHILD の元ネタ。
この曲かっこいいんですよね。
妖艶な雰囲気がクセになります。
Vo.の佐々木収が同郷の岩手出身ということで、
なんとなく親近感を持っているバンドでもあります。
さて、この独特のイントロ、
実は元ネタがあったんです。
(あくまで推測ですが、影響はほぼ間違いないでしょう。)
意外にも、60年代の泥臭いR&Rナンバーでした。
64年にビートルズがアメリカに上陸する直前、
ロックンロール・クラシックのカバーでスターダムに駆け上がったジョニー・リヴァースのヒット曲です。
これをご覧の皆さんは、
『ウィスキー・ア・ゴー・ゴー』というカリフォルニアのナイトクラブをご存知でしょうか?
ニルヴァーナ、ドアーズなど名だたるミュージシャンがライブを行い、
数々の名演を生み出したアメリカ最古のディスコです。
実はジョニー・リヴァースは、このクラブの最初の専属バンドを率いた歴史の立役者でもあるのです。
他にも、
フィフス・ディメンションや作曲家ジミー・ウェッブを世に送り出したり、
ドラッグと精神疲労で隠遁生活中だったブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)をレコーディング現場に復帰させたり、
裏方としても超一級の仕事を残しています。
ちなみに、
私がこのオマージュに気づいたのはRCサクセションのカバーがきっかけでした。
坂本冬美さんが渋い仕事をしています。
話がかなり脱線しましたが、
ESCAPEは元ネタの存在が薄れてしまうほどのオリジナリティを発揮した名曲であることは変わりありません。
「Mr.一発屋」に挙げられることも多い彼らですが、
『アネモネ』など他にも名曲がたくさん。
(私は逆にESCAPEは知らず、こちらだけ知っていました。)
ぜひ他にも聴いてみてくださいね。
Johnny Rivers: Greatest Hits (Capitol)