【雨の日に聴きたいプログレ】 通りすぎる人々 / PFM
『イタリアの至宝』と謳われる世界的なプログレバンド、プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(通称PFM)。
エマーソン・レイク&パーマーのグレッグ・レイクに見出され、
キング・クリムゾンのピート・シンフィールドがプロデュースに関わり…
というものすごいお墨付きを得た上で世界デビュー。
一般的にはその1stアルバム『幻の映像』が彼らの代表作として、
そしてユーロ・プログレの最高傑作として認知されています。
これは世界デビュー後の2作目で、
楽曲の充実度は前作と同等か、それを凌ぐ出来。
新たに加入した元アレアのベーシストが暴れまくっていて、非常に重厚かつドライブ感に溢れた仕上がり。
アルバムの構成、サウンド含め、初期キング・クリムゾンの影響を色濃く感じさせます。
上に挙げた曲はアルバムの2曲目。
穏やかで優しい、メロディアスな佳曲。
クリムゾンの1stの二曲目『風に語りて』と同じ立ち位置ともいえる。
ラスト付近、メロトロンに導かれてギターと笛(リコーダーだろうか)のユニゾンがリピートされる場面の多幸感たるや。
ライブ盤『クック』のヴァージョンはよりイタリア語訛りが強調され、異国情緒が醸し出されている。