【朝の時間をゆったり優雅に】アメリカン・モーニング / Randy Vanwarmer
ガラス細工のように繊細な歌声。
バックの演奏も非常にソフトかつウォームで、
朝の木漏れ日を表現しているかのようです。
この動画を作成した方の画像のチョイスも素晴らしいですね。
原題は「Just When I Needed You Most」ですが、
この邦題を「アメリカン・モーニング」とした日本の担当者には拍手を送りたい。
このタイトルのおかげで、『朝といえばこの曲!』とすぐに連想できます。
しかし、詞に目を向けると、非常に切ないですね。
その朝あなたは荷物をかばんに詰めていた
ぼくは窓を見つめていた
何て言えばいいのか懸命に言葉を探して
あなたは雨の中出て行った
むしろ朝が嫌いになっちゃいそうなトラウマソングですな。
しかも、実は雨の日の曲という。
でも、詞の内容はともかくとして、
アルバム・ジャケットのセピア色と、
物憂げなランディさんのイメージから、
優雅に朝の珈琲を一杯いただきながら聴くには最高のBGMなのは間違いない。
【収録アルバム】
一曲目から珠玉のポップソング、『ルージング・アウト・オン・ラヴ』が飛び出すなど、、
バラードとアップテンポのナンバーがバランスよく散りばめられた1980年発表のデビューアルバム。
ピュアで、清々しくて、それでいてちょっとモロそうな音世界。
青春映画みたいな瑞々しさが漂っていて、僕は大好きですな。
ちなみに、バックミュージシャンはなかなか恐ろしいメンツが揃っています。
ベースはキングクリムゾンでお馴染みトニー・レヴィン、
ドラムもジョン・メイヤー・トリオで大活躍のスティーブ・ジョーダン、
そしてオートハープ奏者にはラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャン。
濃いですね。
この頃のAORのアルバムは参加ミュージシャンを眺めるのが面白くて好きですね。