【日暮れ時に、しみじみと耳を傾けたい曲】 Late For The Sky / Jackson Browne
Jackson Browne Late For The Sky - YouTube
イントロのギターの繊細なトーン。
霞がたなびくように、
雲が静かに流れていくように遠くで鳴っているオルガン。
深い悲しみを表現しているかのような、そんな曲です。
高3の秋。
大学の受験勉強で朝から机に向かい、
夕方、休憩がてら窓の外を眺めながらこの曲を聴くのが日課でした。
勉強に焦る気持ちをそっとなだめてくれ、
なんだか心が豊かになったような気がするのでした。
曲が終わるころには、たいてい階下から母親が夕飯を支度する音が聞こえてきました。
だから、この曲を聴くと条件反射的に『たまねぎを炒めている時の匂い』が思い出されてしまうのです。
今も書きながらカレーが食べたくなってきました。
もはや身体の一部のような曲です。
アルバムの一曲目とは思えないほど、地味で暗い曲ではありますが、
このアルバムに関しては、この曲以外に一曲目を飾れる曲はないでしょうね。
ジャクソン・ブラウンの温かみのある声とピアノに、
デヴィッド・リンドレーのギターが寄り添うように奏でられていきます。
古今東西、様々なギタリストがいますが、
この曲におけるギターほど、歌心を感じさせる演奏はない気がします。
それほどまでに、繊細なタッチ。
デヴィッド・リンドレー、大好きなミュージシャンです。
【収録アルバム】
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ウエストコーストロックを代表する名盤です。
ロック色はそこまで強いわけではなく、
シンガーソングライターの作品らしい、
あくまでアコースティックな音づくりが主体な感じです。
派手さは皆無ですが、
その分しみじみと味わい深い作品だと思います。
たぶん、一生聴き続けるんだろうなぁ。