【なんで今まで聴いていなかったんだろう】 80年代AORとニューウェイヴの理想的な融合のかたち、チャイナ・クライシス。
china crisis - wishful thinking - YouTube
80年代のニューウェイブ、エレクトロ・ポップ系の音というと、
a-haとかスクリッティ・ポリッティ的な音が真っ先に浮かぶ。
ただ、横ノリ系のサウンドっていうと、そのあたりではあまりイメージがありませんでした。
そのフィールドは、ぼくの中ではAORやブラック・コンテンポラリー系のアーティストのもの。
まさか、こんなに理想的な形で体現しているアーティストがいたとは。
上記の楽曲はセカンドアルバムの『Working With Fire And Steel』から。
全英9位を獲得しています。
非常に大人びていて、上品な音を出すなぁと。
瑞々しさと、とても20代とは思えない老成した雰囲気が同居しています。
サードの『Flaunt the Imperfection(邦題:未完成)』では、プロデューサーにスティーリー・ダンのウォルター・ベッカーを起用。
AOR的な世界感にさらに磨きをかけ、極上ともいうべき音世界を創り出しています。
こちらも全英9位を記録。
特にお気に入りなのがこのグルーヴィーなナンバー。
China Crisis - Bigger the punch i'm feeling - YouTube
イントロのシンセの音からすでに気持ちいい。
正直、ぼくの中では『スティーリー・ダン=ドナルド・フェイゲン』であり、
ウォルター・ベッカーの評価は非常に低かったのですが(ソロ作のヴォーカルが苦手で…)、この一件で一気に株が上昇しました。
やはりサウンドに関する感覚の鋭さは天下一品です。
人気が急落し、しばらく表舞台から遠ざかり、その上1999年にドラマーが自殺するという不遇の時代を経験しましたが、2013年に新曲を販売。
CHINA CRISIS - EVERYONE YOU KNOW ( THEY ...
(なんだか不思議なビデオが上がってました)
今年中に新作も発売予定とのこと。
楽しみです。