【『ご当地ソング』の元祖!?】 柳ヶ瀬ブルース / 美川憲一 (1966)
デビュー時の青春歌謡路線から演歌・ムード歌謡路線に転向し、
見事120万枚を超える大ヒットを記録した3rdシングルです。
雨の降る夜は 心もぬれる
という印象的な歌い出しが好きで、雨の日にはなんとなく流したくなる曲。
当初この暗い雰囲気を本人はあまり好ましく思っておらず、
反抗の意味を込めてぶっきらぼうに歌ったら、
逆にプロデューサーに気に入られてしまった、
というエピソードがよくテレビなどで語られています。
また、この曲は『ご当地ソング』の元祖という顔もあるとのこと。
ウィキペディアによると、以下の通り。
日本クラウンは曲の舞台となった地元柳ヶ瀬とタイアップし、この曲が柳ヶ瀬で流行っているとして、スポーツ新聞や週刊誌の記者を取材ツアーに招待、地元でも記者の飲食費を負担するとともに、当日はどこに行ってもこの曲を流し、歌うようにしておいた。
このタイアップの結果、この曲が120万枚を超えるヒット曲となって柳ヶ瀬の地名が全国に知られるようになるとともに、美川自身もスター歌手としての地位を確立していくこととなる。
いわゆる「ご当地ソング」という言葉は、当曲が評判になり始めた頃クラウンレコード(日本クラウン)の宣伝担当者が使い出して広まったとされる。
また、この曲は、1967年に出した『新潟ブルース』、1968年に出した『釧路の夜』と共に、美川のご当地ソングシリーズ三大ヒット曲と謳われている。
なるほど~、という感じですね。
今では全国各地で『ご当地○○』が横行してますが、
ここまで戦略的にやってこそホンモノですね。